谷山浩子 Discography Guide

文/長井英治

ここは春の国

1980年11月12日

キャニオン/AARD-VARK
PCCA-00262

紙ジャケットシリーズ
2011/7/20
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
YCCW-10135
(Blu-spec CDTM仕様)

  1. 猫が行く
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:山川恵津子
  2. 草の上
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:山川恵津子
  3. エッグムーン
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:山川恵津子
  4. カーニバル
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:山川恵津子
  5. FU・SHI・GI
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:山川恵津子
  6. スケッチブック
    作詞:小林睦子 作曲:谷山浩子
    編曲:山川恵津子
  7. そのとき
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:クニ河内
  8. ピエレット
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:クニ河内
  9. あやつり人形
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:クニ河内
  10. ここは春の国
    作詞:森田荘平 作曲:谷山浩子
    編曲:クニ河内

アルバム解説

谷山浩子6枚目のオリジナル・アルバム。この時期の谷山さんはスランプ中だったのだとか。その心境は「ピエレット」に顕著に現れている。そんな彼女の闇夜の星は、大島弓子の人気漫画「綿の国星」だったのだそう。このアルバムの1~5(レコードだとA面)までの曲は、大島弓子の絵本「昼の夢 夜の夢」からヒントを得て作られた。アルバムの最後に収められているタイトル曲「ここは春の国」は、彼女がレギュラーを務めていたラジオ番組「ギャルギャル神戸」(ラジオ関西)の番組内で歌詞を公募し、曲をつけたもの。タイトルからは想像もつかない暗い曲で、優しく語りかけるように歌われる歌声は、どこか子守唄のようで、時を止めてしまいそうな魅力をもつ。途中の台詞が聴きどころで、妙な暗さがアガる(笑)。キャリアの中では、それほど目立ったアルバムではないが、メルヘンと黒谷山が顔をもたげた世界観が、一部のファンにはたまらない1枚。

谷山浩子さんの一言

「スランプの時期ですね。曲の貯金もなくて、どういう曲を書いていいか迷っていた時期です。大島弓子さんの漫画に助けられた感じです。初めて聴く人にはあまりオススメしません(笑)。ジャケットの写真は清里で撮ったんですけど、こんなに小さい写真だったら私じゃなくてもいいと思いませんか?」

時の少女

1981年11月21日

キャニオン/AARD-VARK
PCCA-00263

紙ジャケットシリーズ
2011/7/20
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
YCCW-10136
(Blu-spec CDTM仕様)

  1. 時の少女
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:橋本一子

  2. 作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:橋本一子
  3. 静かに
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:橋本一子
  4. ROLLING DOWN
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:橋本一子
  5. ジャンク
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:橋本一子
  6. ポンピイ・クラウンの片想い
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:橋本一子
  7. 真夜中の太陽
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:橋本一子
  8. てんぷら☆さんらいず
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:橋本一子
  9. ガラスの小馬
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:橋本一子
  10. 果物屋のテーマ
    作詞:作者不詳 作曲:谷山浩子
    編曲:橋本一子
  11. マイケルという名のパン屋さん
    作詞:不明 作曲:谷山浩子
    編曲:橋本一子

アルバム解説

7枚目のオリジナル・アルバム『時の少女』を機に、80年代を突っ走っていくことになるという意味でも重要なアルバム。個人的にも思い入れがあるアルバムで、ここから本格的に谷山浩子というアーティストを意識しだしたという意味でも、オススメしたい。彼女自身も長いスランプから脱し、思うように曲ができはじめた時期だったのだとか。特に、橋本一子との出会いが大きく、曲の編曲と企画を委ねることになる。決して明るいアルバムではないのだが、精神状態がいい形で曲に現れていることもあり、落ち着いた気持ちで聴ける。聞く人がそれぞれの想像の世界へ入っていける余地を残しているように感じる。また、後に「アタゴオル物語」でおなじみになる、ますむらひろしが描くイラストのジャケットが、聴く人の思いを遥か遠くまで運んでくれる。代表作「てんぷら☆さんらいず」をアルバムバージョンで収録している。

谷山浩子さんの一言

「橋本一子さんと出会ったばかりの頃、10曲くらい入ったデモテープを聴いてもらったんです。そしたら「すごくいい!よすぎてイスからずり落ちた」とまで言っていただきました。それまで、そんなことを言われたことがなかったので、天狗になりそうになりました(笑)。それでこのアルバムからプロデュースをお願いすることになりました。これは紙ジャケでいちばん売れているそうです。なぜならこのアルバムが最初に廃盤になったからです(笑)。」