谷山浩子 Discography Guide

文/長井英治

水玉時間

1986年10月21日

キャニオン/AARD-VARK
PCCA-00268

紙ジャケットシリーズ
2011/8/17
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
YCCW-10141
(Blu-spec CDTM仕様)

  1. SORAMIMI
    ~空が耳をすましている~

    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:倉田信雄
  2. 水玉時間
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:板倉文
  3. 渚のライムソーダ
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:板倉文
  4. 夕焼けリンゴ
    作詞:谷山浩子 作曲:崎谷健次郎
    編曲:崎谷健次郎
  5. 絵はがきの町
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:吉川忠英
  6. 穀物の雨が降る
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  7. ガラスの巨人
    作詞:谷山浩子 作曲:崎谷健次郎
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  8. 粉雪の日
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  9. 月のかたち
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:吉川忠英
  10. 土曜日のタマネギ
    作詞:谷山浩子 作曲:亀井登志夫
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  11. まっくら森の歌
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:倉田信雄

アルバム解説

80年代中盤特有の打ち込みサウンドが、1986年リリース作品であることを強く感じさせる。この作品はとくに顕著だが、2011年に発売された紙ジャケットシリーズの高音質CDでは、格段に聴きやすくなっており、本作の魅力を十分に伝えている。コンサートのリクエストコーナーでは、谷山さんが歌う直前に照明の方に曲調や詞の内容を説明するくだりがあるのだが、ここに収録されている「穀物の雨が降る」は、そんな谷山さんの解説が印象的だった曲。「地球滅亡三部作」のうちの1曲だが、ユニークかつ恐ろしい世界観だ。河合奈保子、斉藤由貴、高田みづえなどに提供した楽曲たちもキラリと光る。また「NHKみんなのうた」ですっかり有名になった「まっくら森のうた」まで収録され、ベストアルバムのような充実感。それまでは音楽シーンの中で特異なポジションにあった谷山さんが、徐々に特別な存在になっていった時期でもある。

谷山浩子さんの一言

「このジャケットは、「鳥かごを着てその中で鳥を手に留まらせたい」という私のアイデアが採用されました。でも全体が鳥かごではなく、スカートが鳥かごになりましたけど(笑)。斉藤由貴ちゃんに詞を提供した曲「土曜日のタマネギ」をセルフカバーしたりして、やや苦し紛れな印象ですが、いいアルバムだと思います(笑)。ちなみに、このアルバムは制作にお金がかかっています(笑)。」

透明なサーカス

1987年9月6日

キャニオン/AARD-VARK
PCCA-00269

紙ジャケットシリーズ
2011/8/17
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
YCCW-10142
(Blu-spec CDTM仕様)

  1. 草の仮面
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:吉川忠英
  2. さかなの言葉
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  3. お人形畑
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  4. 逃げる
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  5. 時の回廊
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  6. ひまわり
    作詞:谷山浩子 作曲:崎谷健次郎
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  7. 影ふみ
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  8. ヒスイ
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  9. 遺跡散歩
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  10. MOON SONG
    作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
    編曲:石井AQ・谷山浩子
  11. MAY
    作詞:谷山浩子 作曲:MAYUMI
    編曲:崎谷健次郎

アルバム解説

谷山さんが執筆した小説「猫森集会」を原作としたNHK-FMのラジオドラマ「不思議の国のヒロコのふしぎ」の挿入歌がアルバムの半分を占めている。前作や前々作と同様、シンセを前面に出したサウンドが、アルバム全体に心地のいい世界観を作り出しているが、『空飛ぶ日曜日』が幻想的でファンタジックなアルバムだとしたら、この『透明なサーカス』はリスナーをヴァーチャルの世界に運んでくれる1枚といえるのではないだろうか。「MAY」は斉藤由貴に詞を提供し、大ヒットした名曲。この曲のヒットで当時谷山浩子を知った方も多いだろう。谷山浩子自身もシングルとして発売したが、このアルバムに収録されている「MAY」は崎谷健次郎のコーラスアレンジによるアカペラ・バージョンを収録。特におすすめは「MOON SONG」。巨匠・村岡健によるサックスソロが泣ける、究極の励ましソングだ。個人的に、何かに迷ったとき、いつもこの曲に支えられてきたと言ってもいいほど。谷山さんの音楽に興味をもらったら、いの一番に聞いてほしい曲。

谷山浩子さんの一言

「『透明なサーカス』というタイトルが私の中ではイマイチ。ピシッとハマっていないというか……。「MOON SONG」はラジオドラマの番組(「不思議の国のヒロコのふしぎ」)で主役の三田寛子さんが最初に歌ってくれた曲ですね。歌詞の「ROUND ROUND」という部分に「ランラン」ってフリガナが振ってあってそれがすごく可愛かったのを覚えています(笑)。ジャケットは日本信販のCMで見たシーンを再現したくてアンティークショップで撮影したんですが、あまりうまく再現できませんでした(笑)。当時そのCMが本当に大好きだったんです。少年が斜め上を見上げて「今日ぼく5歳になっちゃったんだよ」とつぶやくCMで、後に市川準さんの作品だと知りました。市川さんとはお会いする機会はなかったのですが、斉藤由貴さんのビデオを制作されていて、「MAY」や「土曜日のタマネギ」をとても気に入ってくださっていたそうです。不思議な偶然ですね。」